店主技術記録 宇宙歴2023-02-06
年を重ねると、昔行った作業の記憶があいまいになって来る。
そのような事を防ぐためにも、ノートに書き記しておくといい。
妻にもよく、ペンを取って書き記しなさいと怒られるのだが、何せ筆不精である。
しかし、紙に書かなくとも、BLOGに書いておくと、困った時には自分のBLOGを検索して思い出すことができる。
しかも映像と共に。
今、企業に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が叫ばれているが、この方法も立派なDXかもしれない。
さて、
中古車として入荷したBikeFriday Speeding Tikitではあったが、シマノ製パーツからカンパニョーロ製パーツへ交換する際に問題が生じた。
私には、日本 VS イタリア が 地球連邦 VS クリンゴン星人の図式に見える。
しかも、部品を装着する自転車はアメリカ製なので、この三つ巴の戦いは複雑怪奇の様相を呈して来る。
その問題というのは、ミニベロにはよくあるフロントディレーラーが、きちんと変速しないという問題を超えた現象。今回の件は私にとって初めての事例だ。
なんとか、この戦いを止めさせねばならない。
Speeding Tikitは、フロントギアをダブルに出来る。
だが、カンパニョーロのフロントディレーラーをそのまま装着すると、チェーンをインナーに変速した際に、フロントディレーラーの内側プレートが、ディレーラーの取り付け台座へ体当たりするのだ。
恐るべき捨て身の戦法である。
打開策としてフロントディレーラー台座を削る事も考えたが、そのような強引な介入は、宇宙艦隊規約に違反する。
そこで、モールトン用に開発されたフロントディレーラー後退スペーサーにより、両陣営の衝突を抑えた。
作戦は見事に成功したかのように見えたが、次はディレーラーのテンションスプリングがフレームへ体当たりを仕掛けてきた。
私には、宇宙戦艦ヤマトとガミラス・ドメル艦隊との激しい攻防が思い出される。
大ダメージを受けた我が艦隊であったが、最後の手段としてBBの交換をご注文主であるKさまに進言した。
これは軸長の長いBBに交換し、チェーンホイールを外側にオフセットさせ、フロントディレーラーのアームを奥まで行かせない作戦である。
そこで、102mmの軸長のBBから、111mmの軸長のBBに交換をすれば良いと推察したがのだが、あいにくカンパのBBは弾切れであった。
そこでKさまより「悔いのないように」との指令により、TOKEN製チタンシャフトでステンレスボールベアリングのBBを注文承り、最後の戦いに挑む。
この攻撃は、スペシューム光線の一撃必殺のように効果的だった。
両陣営は衝突を回避し、チェーンライン的には少しきつくなるが、それでも変速は確実に行われ、調和のとれた世界の到来となった。
自転車の改造、そこは最後のフロンティア。
これは、宇宙戦艦ドライジーネ号が、21世紀において任務を続行し、自転車と部品の新しい融合を求め、未知なる改造に挑んだ物語である。
お世話になります。今回は宇宙🌏の平和と愛車をお守りありがとうございます。今後もスペースTikit号で宇宙の平和を守ります! K.K
返信削除いよいよ、外宇宙への旅が始まりますね。
返信削除