中古車 Tern LINK B7

今朝お店を開ける時に、なんだか心地よい風が涼しげに吹いておりました太宰府地方ですが、梅雨入りがまだという所が心配でございます。
今年の梅雨入りの遅さは記録的だという事ですが、そんな空梅雨の時にサイクリングに出かけ、干上がったダムを見たりすると、その光景に痛いたしい感じを受けたりした事を思い出します。

さて、下取り車と入庫してしておりました Tern LINK B7 を中古車として販売すべく整備しました。



多分、Ternの一番裾のグレードで入門用モデルだと思われるB7。
シートステーが緩やかにカーブを描いているのが可愛らしい。



宙に浮かしてハンドルを操作すると、固めの回転・・・というか、そろそろセンター付近にクセが出始めている兆候が見受けられます。
こうなると、大径車と比べステアリングのシビアな感覚のある小径車は、乗ると妙な操作感になるのです。
取りあえず、ガタつきなくスムーズになる所を見出して再セッティング。私的にはOKな範囲となりましたよ~。



という事は、元からベアリングの当たり調整がなされていないという事かな?
そんな予感から、前後ハブ、BBの回転を確認すると、これも随分硬い。

低価格車に使われているカップ&コーンタイプのBBは、玉辺りの調整をすると漕ぎが随分軽くなるんです。そこが醍醐味!と思っているのは私だけ?

では、調整されていない事は悪かと言うと、そんな事はありません。そんな事は義務でもなんでもないんですから。店舗の家賃・人件費・電気代など、もろもろの諸経費を考えると価格帯によっては手間をかけられない事もあるのです。



車軸の玉辺り調整。
指で回してクルクル回るから抵抗なし!という不確実な論理ではありませんが、それなりに軽く回るようにセッティング。

なぜ固めにセッティングされているかと言うと、精度の低いパーツを丁度良くして出荷すると、使用している間にベアリング周辺に摩耗が起き、ガタつきが発生しまう可能性があるため。それがクレームになるようだったら固めにしておこう!と言う作戦なのです。きっと。
本当は、少しガタが出て来たらそこで再調整した方が部品の為には良いと思うんですが・・・。

そうなると、定期的な点検は重要です。でも、義務でもない自転車の点検をなかなか多くの方がなさる訳でもなく。



さて、変速がピシャっと決まりません。
シマノのターニークラスのリアディレーラーは、チェーンのテンションアジャスターの機構が無いために、スプロケットとプーリーの距離を詰める事ができず、チェーンがヨレ始めると変速をいやがります。
しかも、フレームのディレーラー台座が下広がりな状態になっているために正確なピッチでチェーンを送る事が出来ないようです。
ここは台座微調整とリアメカチェンジと行きましょう。基本的にアルミエンドなので修正は避けたい所ですが、そこは長年の感を駆使して。。。えい!

という事で、部品取りになっていたSORAのリアディレーラーにターニーの部品を移植するなどして完成。SORAは9Speedなんでこの自転車の8,7速には100%互換ではありませんが、そこはそれ、それなりにノープロブレム。


SOLD OUT

と、言う事で軽量にもなる事から泥除けをとっぱらいスポーティーな姿にしてみましたTern LINK B7 中古車完成でございます。
ここまですると妙な愛着が湧いてしまって、更に可愛く自転車に見とれてしまう今日のひと時でございます。

おっと、販売価格 27000円(税込み)です。
できれば、ペダルとグリップを交換なさった方がよいでしょう。
安全の為に、ブレーキインナーワイヤーは交換済み。

折りたたんだ時にマグネットでパチンとロックする部分の部品が無くなっています。
別途お買い上げになる事も可能ですが、無くても折りたたんで運用可能です。

2 件のコメント :

  1. こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。
    link B7を引き取って頂いたTです。

    折を見てリフレッシュされたB7を見にお邪魔させて頂こうと考えていたのですが、既にSOLD OUTの文字が…

    再会できず残念な反面、嫁ぎ先が決まったことは、大変嬉しいです。

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  2. Tさま。先日は自転車のお買い上げ、どうもありがとうございました!
    Link B7は、私が完全調整いたしまして、サイクリーさんからの販売となりました。
    サイクリーさんとはパートナーシップ提携という関係にあり、中古車の販売をお願いする事がります。

    サイクリーのI店長さんから「綺麗な車体ですね!」とコメントいただいております。

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