Dynavector DV-1

Dynavector DV-1

小径車の中でも、最高級の乗り心地をお客さまに提供する為に生れて来た自転車。


英国製高級自転車「MOULTON BICYCLE」の日本代理店を長年務めるダイナベクター社が、モールトン自転車の生みの親であるアレックスモールトン博士のアドバイスを元に、10年の歳月をかけて作り上げた自転車が、Dynavector DV-1である。



そのフレームは、複数のスポークをフレームの補強として使うという世界にも類を見ない構造で、竹のような、硬すぎず・柔らか過ぎずと言った独特のしなやかさを持つ。

デザインに目を移すと、細いパイプとスポークが作りだすフレーム形状が、アヤとりを思わせる繊細さで、なんとも工芸的な美しいプロポーションを形づくっている。
それは、オブジェのように部屋に置いて眺めて楽しめるという点で本家のモールトンと同じような感覚だ。



また、フロントフォークは、非常に凝った造りの「アンチノーズダイブ機構付きマルチリンクサスペンション」、リアスイングアームには「ピロボール・ベアリング」を採用し、安定したブレーキングや、路面の凹凸に素早くサスペンションを動かすといった快適に走る為の姿勢制御を行っている。



実際に山岳路を含むツーリングや、ある程度の速度が要求されるサイクリング大会でDV-1を試してみると、ペダリングに対して良く前に進む感覚や、17インチと言う小さなホイールとは思えない直進性、素直なステアフィールに感銘を受けた。

また、下り坂を駆け抜ける際には、自慢のアンチノーズダイブ機能により、コーナーでさえ自在に操っているような「オン・ザ・レール」な走りで、とても安心で楽しい気分にさせる。

更に凹凸のある路面では、動作の速いサスペンションが不快な上下動を押さえ、極めて上質な乗り味が提供されている事にも気づいた。 この安定感により、長距離走行でもとても疲れが少なく、安心して17インチと言う小さな車輪を走らせる事ができる。

だたDV-1は、サスペンションの性能を最大限に引き出す為に、折りたたみや分割機構を持っておらずコンパクトにはならない。輪行などを考えた場合には、列車への持ち込みは少し気を使うだろう。しかしその分、フレームは丈夫で長持ちとうメリットもあり、末永く高度な走りを楽しんでいただけるような設計思想となっている。



このようなDV-1の特性である機械的な所は、「見て・触れて・乗って」楽しく、また健康の点からも、心のリフレッシュにもなり、高価ではありますが、良い物に振れて、ご自身を更なる高みへと成長させるような方にはとてもお勧めできる自転車である。


↓メーカーであるDynavectorのWeb Siteはこちらから
http://www.dynavector.co.jp/am/model/dv1/