主を待ち続けたバーテープ

在庫というのは、

問屋や輸入元、あるいは店にとって、商品ではなくなってしまう時がある。

新品であっても、長年保管されれば経年劣化は避けられないからだ。

BROOKSの革バーテープ。

仕入れてみると、懐かしいデザインのパッケージに包まれていた。

開けてみると、これまた懐かしいコルク製のバーエンド。

「これは昔の製品だな。」

そう思いながらハンドルへ巻き始めると、革は如実に経年劣化していた。

長い年月、倉庫の片隅で主を待ち続けたバーテープ。

ようやく日の目を見たその時、力尽きたかのようであった。

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