太宰府の高架下に、ひっそりと描かれた謎の壁画。
太宰府市に問い合わせても分からず、
近隣住民に聞いても分からず、
国土交通省に尋ねても、はっきりした答えは返ってこなかった。
誰が、いつ、何のために描いたのか。
頼まれて描いたのか、それとも自主的なものなのか。
私の頭の中で、謎に包まれていたこの壁画。
しかし、国土交通省への問い合わせの中で、ひとつのヒントが見えてきた。
「私たちが、誰かに依頼して描いてもらうことはありません。
ただ、“描かせてほしい”という問い合わせが来ることはあります」
――なるほど。
あの完成度を考えると、
個人の落書きというより、どこかしら“描くことを学んでいる人たち”の仕事ではないか。
そう考えた瞬間、頭に浮かんだのが、
息子が通っている 筑陽学園 だった。
筑陽学園にはデザイン科があり、
昔からその方面では定評のある学校である。
さっそく息子に壁画のことを聞いてみた。
「壁画は知ってる。
鷽(うそ)の所に描かれているマーク、筑陽学園の校章に似てるよ」
……なんと。
灯台デモクラシー、
いや、灯台モトクロス、
いやいや――
灯台下暗し。
これは、もしかするかもしれない。
さらに調査できないかと息子に尋ねるも、返事はあっさり
「拒否」
学校という場所に、
こんな“私用まみれの調査”で踏み込むのは、正直ちょっと緊張する。
それでも――
真相を掴まずにはいられない。

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