あたまがパンクしませんように。
冬が近づく太宰府には、
街そのものが受験の気配をまといはじめる瞬間があります。
空気の粒子が少しだけピリッとして、
いつもの参道も心なしか背筋を伸ばして見える。
そんな季節の入り口で、テスト勉強で家の机に向かう息子。
覚えたいことは山ほどあるのに、時間は追いつかない。
うつむいた背中から「焦り」という名の湯気が立ちのぼる。
ああ、これは…まさしく“頭がパンクしそう”というやつだな、と。
で、ふと気づいたのです。
今、店で取り扱っているあの商品。
それはお守りの姿を纏ったパンク修理用パッチの袋。
あれを、ほんの少しだけ角度を変えて眺めてみると
これはもう、立派な“縁起もの”ではないか。
あたまがパンクしませんように。
そう願うのに、これ以上ふさわしい袋はない。
この街の参道を抜けて、天神さまに手を合わせたあと、
そっとポケットに忍ばせる姿を想像すると、
なんだか“すこしリラックスできるほほ笑み”にも思えてきます。
もちろん、ご利益を請け負えるほど立派な代物ではありません。
でも、人は案外、こういう小さなユーモアに救われたりする。
心の張りつめた糸が、ひと目盛りだけゆるむような。
そんな存在になれたら、と願っています。
この冬、太宰府を歩くすべての受験生に、
どうか、やさしい追い風が吹きますように。

コメントを投稿