太宰府・高架下ミステリー壁画の正体を追え!6(最終回)

国道3号線の高架下にたたずむ謎壁画。

静かで、人も少ないひっそりとした場所に、色彩だけが浮き立っている。
.....いつ、だれが、何のために。

壁画の横には、見覚えのある校章が描かれていた。
それは筑陽学園の校章。
取材班はついに意を決し、同学園を訪れた。

対応してくださったのは、デザイン科の I 先生。
お話しによれば.....
あの壁画は 今から20年ほど前、デザイン科の生徒さんたちが描いた作品 であることが判明した。

「絵の力で街を明るくしてほしい」
そんな依頼があったらしい。
しかし、依頼者が誰だったかは、先生も覚えていないという。
おそらく、いや、きっと……
最初に「分かりません」と回答してきた太宰府市だろう。
国土交通省は、こちらから依頼する事は無いと言っていた。

ここで私の脳裏には、某政治家の
「記憶にございません」
というフレーズが、どうしてもよぎる。

……が、しかしである。

たとえ、記憶が曖昧だったとしても、
この壁画は 街を明るくしたい という誰かの善意によって生まれたものだ。
そして20年の時を経て、ひっそりと高架下で色を残し続けている。

そう思って眺めると——
あの絵は、急に温かく見えてくる。
誰かが確かにここを明るくしようとした、その気持ちごと浮かび上がってくる。

ミステリー壁画の正体は、
「忘れられたまま、街を照らし続けていた学生たちの善意」
だった。


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