TさんやNさんから、
電動ポンプのご注文をいただいた。
電動ポンプという道具も、
気がつけば、随分と選択肢が増えた。
けれど、
こういう精密なものほど、
「どこの誰が作っているか」は、
やはり気になる。
つい先月、
ひっそりと発売されたのが、
日邦電機の超小型ポンプだ。
日邦電機という名前は、
派手さはない。
日本で、
超小型モーターの研究開発をしている会社らしい。
表に出る製品というより、
どこかの機械の“心臓部”を、
長年作り続けてきたような存在だと想像する。
実物は、
驚くほど小さい。
家で使ってもいいし、
サイクリングに持ち出してもいい。
そんな一石二鳥さが、
ちょっと得した気分にもさせてくれる。
実際に使ってみると、
やや工事現場っぽい音はするものの、
空気が自動で入っていく未来感がある。
そして、
指定した空気圧に向かって
機械が懸命に働き、
ふっと止まる、その瞬間。
機械とこちらの呼吸が
一瞬そろったような感覚があって、
なかなか面白い。
使い方としては、
バルブに本体を直接差し込むのが、
いちばん簡単だと思う。
ただ、小径車の場合、
スポークとスポークの隙間が、
思いのほか狭いことがある。
付属のホースを使えば問題はないが、
“ひと手間”が増えるのが、
少し惜しい気もする。
とはいえ、
道具というものは、
完璧だから愛着が湧くわけではない。
ちょっとした癖を知って、
付き合っていくうちに、
いつの間にか信頼に変わっていく。
TさんやNさんにお渡しして、
その表情を見るのが、今から楽しみだ。
自分への、
ささやかなクリスマスプレゼントとしても、
悪くない道具かもしれない。




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