昨日、閉店間際に飛び込んでこられたのは、長崎の O局長。
お客さまを「社長!」「先生!」と呼ぶのも好きなのだが、どうにもこの “局長!” という肩書きは胸に心地よい響きを残す。不思議な親近感を感じずにはいられない。
独特の意匠は遠目にも「あ、特別なやつだ」と分かる。希少車というより、これはもう“殿下”である。
今回のご依頼は「チェーンが外れたまま噛み込み、びくとも動かない」とのこと。
机上でディレーラーの稼働範囲を確認する限りは問題なし。
とはいえ相手は“殿下”なので、念のため可動域をギリギリまで詰めておく。
ただ、じっくり見るとスポークに結構なダメージ。ここは妥協せず交換を決めた。
「ちょっとお待たせしますね」とお伝えしつつ、お預かり。
さらに同時に グリップ交換 のご依頼もいただく。
閉店間際の一台のご依頼が、気づけば店に上質な緊張感と、ありがた山の充実感をもたらしてくれる。

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