今宵はNHK大河ドラマ「べらぼう」が気になる夜である。
商売人目線もあって、ドラマの中の駆け引きや策略に勝手に学びを得ながら楽しんでいる。
しかし、私の周りはあまり熱心ではない。
息子、妻、義理のお母さん……皆、途中で離脱してしまったらしい。「そんなに面白くない」とのことだ。
どうか、私に静かに集中させてほしい。
さて、週末に届いたのは、大分のTご住職からのモールトンAM-エスプリのオーバーホール依頼。
モールトンの中でも、私がひそかに溺愛しているモデルだ。
エスプリはTSRのように簡易的な作りを採用しているが、その分フレーム剛性はガッチリ。
見た目の価値だけでなく、「意味する価値」を味わえるのがたまらない。
Tご住職のエスプリは、あまり乗られていない様子で、これはこれで痛む原因になる。
しかし、眠っている愛車に手を入れて蘇らせる仕事もまた、自転車愛を注ぐ至福のひとときだ。
乗らない愛車も、こうして私の手で少しずつ息を吹き返す。
ドラマの主人公に負けづ劣らず、私はドラマティックを感じる。

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