以前、脳内の“幸せ物質”の話をしたことがある。
今振り返ってみると、昔は達成感を促すドーパミンが、私の幸福度を高めていたように思う。
100km走った、とか、峠を2つ越えた、とか、センチュリーランを完走した、とか。
ゴールにたどり着いた瞬間の心の高揚、汗に混じる達成感
それが心を満たしていた。
しかし今はまったく違う。現地の人との直接的な出会い、あるいは道端でのちょっとした会話や笑顔によるオキシトシンの分泌。
今や、主な幸福の源になっている。
小さな商店で差し出された手作りのお菓子、畑仕事の合間に交わす何気ない挨拶、ふと立ち止まった川辺での光景。
そんな一瞬一瞬が積み重なりが、凪いだ海のように心を静かに満たしてくれる。
かつての“激しい達成感”と比べれば派手さはないかもしれないが、今は心の奥底で「なんだかよかったー」が長く続く、そんな幸福が旅を彩っている。
佐賀県の神崎町で出会ったお地蔵さん。
ひまわりの前掛けが可愛らしい。
前掛けを作った人の思いは果たして、お地蔵さんへの気持ちか、通りすがる人を楽しませたい気持ちかは分からない。
でも、そんな街の人を想像するだけで、ちょっと嬉しくなる。

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