狩りの現場にて、ピラニア化する私

お昼ごろ。
いつもの目玉焼きとキャベツの千切りだけでは、どうにも腹の底に火が入らない。
軽く燃料を投下すべく、裏手のスーパージョイントさんへ白和えを求めに行った。

店に入ると、棚に「表示価格から20%引き」の貼り紙。
そうだった、ジョイントさんは、今月で閉店なのである。
そりゃ、かごを抱えて“狩り”に出ているお客さんが多いわけだ。

悲しみは後回しにし、妻に電話を入れる。

ピピッ・ピピッ

昨今の物価高で、我が家の主力調味料・ピエトロドレッシングも例外なく値上がりし、
大量消費家庭としては静かに家計を圧迫していた。
それが今日は20%引きだと報告すると、

「10個、買ってこい」

とのお達しである。
きっぱり、迷いなし。

仰せのままに棚へ向かい、ドレッシングを次々とかごに放り込む。

だが、閉店前の店で大量の商品を抱えると、どうにも精神がピラニア化しがちだ。
群れで襲う生き物の心境が、ほんの少し分かってしまうのが情けない。

もちろん、そんな心の動きは妻には伝えない。
任務は淡々と遂行した。以上である。

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