恒星日誌 地球歴 2025.07.27
白石町「ハスの華」作戦、無事終了。
一同安堵の空気に包まれていたが、ミッション遂行中にロミュランの奇襲を受けるとは——予想外だった。
運搬シャトル《スクラム・ワゴン号》発進!
かつて生命維持装置(通称:エアコン)の故障という苦難を乗り越えたこの機体は、今回も勇敢に任務に就いていた。
事件は、我が家から程近い高速航路上で発生した。
「艦長!エンジンのオーバーロード警告が点滅しています!」
「何だと⁉︎」
「このままでは、ワープコアが破裂する恐れがあります!」
「直ちにワープアウト!通常エンジンに切り替え!」
ノロノロノロノロ……
「艦長、警告サインが消失しました!」
「ふっ……ロミュランの攻撃か。奴ら、遮蔽装置で見えないが、こちらを狙ってきたな。」
その後、《スクラム号》は何事もなかったかのようにワープ巡航を再開。
だが、被害は密かに進行していた。
サーモスタットがやられていたのだ。
——やはり、中古を買うと、前途多難な人生が待っている。
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