前回、入荷時に箱から取り出した所をご紹介した「ハリークイーン」号ですが
今回は、未知との遭遇的な最初のインプレッションです。
さて、箱から出し、梱包を解き放ったハリー嬢、
見た目はバッチリ。まさに「完成車」。
でも、わたくし、知っております。
工場完成車=「未完成」であることを!
スイッチ、オンッ!
ビィィィィィーン……と静かなモーター音と共に軽~く走り出すかと思いきや
一漕ぎ目、ぐいっと踏んだその瞬間――
「お、おも……たい……?」
どどどど、どういうこと!?
あんた電動でしょ!?アシストしてよ!お給料出てるでしょ!?(出てません)
心の中のわたくし、思わず叫ぶ。
「これ、アシストしてんの!?してないの!?アシストの気持ち、どこ行った!?」
そのまま近所を数周。何かが変、いや、何かが間違ってる。
そこで登場、我が最強の武器――
足アナライザー搭載の、人体解析システム(私の感覚)
分析結果はこうだ。
コノ オモサ ノ ショウタイ ハ
クドウケイ ノ テイコウ ト
ギアヒ ノ カンケイ ニ アル ト オモワレマス
(宇宙戦艦ヤマトのアナライザー風に読んでください)
ということで後輪を浮かせ、クランクを手でグルグル回してみると……
明らかにテンショナーのあたりでガッツリ抵抗あり。
テンショナーのグリースアップ、
ホイールのベアリング玉当たり調整、まあ、気休めかも。
さらにはリアエンド修正で、フレームと車輪の平行度を高めシャキッと整える。
モールトン屋はうるさい。
渋いを通り過ぎて固い回転のペダルのベアリング調整、など
――するとどうでしょう(ビフォー・アフター風)。
あのモッサリだったハリーが、まるで別人。いや、別車!
軽い!滑る!登る!まるで初恋!
最終的にはチェーンリングも交換して、わたくしの脚力と趣味嗜好にジャストフィットするよう調整予定でございます。
やっぱりね、完成車ってのは「仕上げる」ところまでが完成なんですよ。
言うなれば、これは育成型自転車。
みなさまも、自転車選びは「育てる前提」でどうぞ!
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