手のひらを思い浮かべて

 Yさんご注文のラレーRSSが入荷しました。

多くの自転車は、最終的に自転車店が組み立てて販売する、という少し変わった仕組みになっています。
そんな業界、他にあるでしょうか?

自転車は「7部組」と呼ばれる、7割ほど完成した状態でお店に届きます。
しかも、命に関わる部分の組み立てを、私たち自転車店が託されているのです。

さて、そんな“半完成品”のラレーRSSですが、直に触れるハンドル周りも重要なセッティングポイント。
たとえば、グリップの縫い目の位置が悪いだけで、長く乗った時に手が痛くなることもあります。

Yさんの適正なサドルポジションは、すでに見させていただいています。
ですから、そのサドルにお座りになり、グリップを握られたときの姿を思い浮かべながら、丁寧に調整していきます。

ブレーキレバーも、メーカーによって“握っていない時の距離”(リーチ)が微妙に違います
咄嗟の時にも、サッとブレーキがかけられるよう、リーチアジャスターで調整します。

やはりここでも、Yさんの手の大きさや握り方を思い浮かべながら。

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