白石町探査１

恒星日誌　地球歴2024.02.13

２月としては寒くない。
暖冬なのか気温が高めだ。
定休日には１６度にも達するとの予報が出ている。

新造船U.S.S MOULTON TSRキャンパーの初めての航海の日としては上々の天気と思われる。

TSRキャンパーは、サイクリングルート自動航行システムを塔載した、我が惑星連邦が誇る新造探査船である。

今回テスト走行も兼ねた探査へ向かった先は、佐賀県杵島郡白石町。

ワープ９で白石町へ到着した。
そこは蓮根の産地で、いたる所に蓮根畑が広がっている。

あまり見たことのない風景に、とても新鮮さを覚えた。

さて、なぜ白石町か。
思い起こせば、最初に勤めた会社の同僚の中に白石町の出身者がいた。
彼は福岡の本社に残り、私は大阪の親会社への出向となった為にあまり会ったことが無かった。

しかし、なぜか彼の色白の顔と、白石町出身である事を妙に覚えている。

白い顔と白い石、そういう繋がりの為だろうか、いつか白石町へ行ってみたいと思っていた。

エネルギーの積み込みの為、当初予定していた通りに「シロイロパン」という店に向かう。

幹線道路ではない裏道を迷う事なく走行でき、自動航行システムは順調であった。

到着したそのかわいい店には、かわいいパンが種類豊富に並んでいる。

しかし、とびぬけて高い物はないようだ。

なんでも、田舎の方なので高くすると売りにくいらしい。

食べ過ぎは良くないと思うものの、少し多めに買ってしまった。

その後我々は、湧き水から形成される大変美しい風景を醸し出す「縫ノ池」を巡ったあと、難攻不落と言われた犬山城を目指した。

難攻不落、どう考えても激しい坂道が待っているようだが、新造船の実力を試さねばならない。

だがしかしその道中、我々に思わぬ危機が待ち構えていた。

果たしてこれは、ロミュラン帝国の罠なのか！？

TO BE CONTINUED・・・・

店主のSTAR TREK風 BLOG 

つづく