交戦！フェレンギ星人

店主私的記録　地球歴 2023.07.27

数日前、近くにある某K天満宮にて草取りの任務に当たっていると、賽銭泥棒に遭遇した。

ぼうぼうとした草に囲まれたK天満宮は、自然に満ちた惑星のようで悪くはないが、パワースポットとして訪れる人もいるようなので、気持ちよくお参りしていただこうと、おせっかにも草取りをする事にした。

お賽銭を賽銭箱に入れ、参拝後に草取りを開始した。
雨が降った後は草が抜けやすく、作業は捗った。

そうこうしていると、参拝者が現れた。
私は、ここで参拝している生命体と遭遇したことがなかったので、この作業も無駄にはなるまいと思い作業を続けた。

がしかし、いつまでたってもその参拝者の気配は消えない。
ちらっりと拝殿の方を見ると、その縞模様の服を着た異星人らしき男は、針金のようなものを賽銭箱に入れ動かしていた。

賽銭泥棒である。
私の事は草で遮蔽されて気が付かないようだ。

しまった、船にフェイザー銃を忘れた。
格闘戦になっては危険だし、お互い顔を合わせるのも危険かもしれない。

そう思い、咳払い光子魚雷を装填し発射した。
「ゴホン・ゴホン！」
最初の一撃目は、威力が半減したようで届かず、相駆らわず作業に没頭中だ。

２発目は出力を上げ発射した。
「ゴホン・ゴホン！！！」
２発目は見事命中し、その生命体は撤退した。
おそらく、見えない異次元からの攻撃のようで驚いたに違いない。

何に困って賽銭を盗むのか。そんなバチをも恐れぬ事ができると言う事は、きっとフェレンギ星人に違いない。
また遭遇しない事を祈るばかりである。