古いバネと新しいバネ

いつもお客さまの自転車のメンテナンスを賢明にやっているせいでしょうか、自分の乗っている自転車のメンテナンスは後回しになってしまいがちです。

がしかし、前からずっと気になっている、乗りにくさこの上ない私のAMジュビリーのノーズダイブ。これを「どげんかせんといかん」と思い立ち、フロントサスペンション分解に至りました。

ちなみにノーズダイブとは、ブレーキをかけた際、フロントサスペンションが沈みこむ事を言います。それが酷いと前転しそうで恐ろしい。

実は、ジュビリーと最近のAM、TSRとはサスペンションの作動フィーリングが全然違います。最近の物はジュビリー程、ズコッとすぐさまフルボトムするような事はないのです。
いったいどういう事なんでしょう。

そこで着目するは、このバネに使われている線材の直径。
実際に、ジュビリーと最近のモデルのバネ線材をノギスで測ってみたならば、ジュビリーの方が僅かに細い。

なるほど、ジュビリーの大きなノーズダイブは、このバネ線材が細く、私的には柔らかすぎるからなのねと納得いたしました。
そんな訳で、もうこの細バネとはオサラバです。

この件をダイナベクター社に尋ねた所、1900年代のAMシリーズのバネは、線材が細い物が使われているらしく、できるだけ最近の物に替えた方が乗りやすいとのアドバイスをもらいました。

それからモールトンに使われているバネは、3000km走行辺りから劣化したフィーリングになっていくそうで、できればその辺りを目安に交換すると、いつまでもフレッシュなモールトンを楽しみ続ける事ができるそうです。

さて、私のAMジュビリーですが、フロントサスペンションを分解したついでに、プラスチックで出来ている割れたリバウンドブッシュを、最新のゴム系(エラストマーか?)の物に交換いたしました。
交換する事で、サスペンションが伸びあがった時のフィーリングが全然ちがいます。


もしかするとあなたのモールトンも、悪いフィーリングのままお乗りになっているかも?
ご心配の方は、ドライジーネまでご相談ください。

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