メンテナンス|Mさま|MOULTON TSR DV25


Mさまより、MOULTON TSR-DV25のメンテナンスを承りました。
ありがとうございます。

2022.09.26

サスペンションを装備するモールトンは、部品点数も多く、それに応じて点検箇所もおのずと多め。
それゆえに、点検・診断には分解も要する場合もございます。



さて、フロントサスペンションのボトムリンクをパカッと開けてみますと、汚れているのが見て取れます。
それは普通な現象なのですが、その汚れは、ボトムリンク内側を削ってレコードの表面みたいになってしまっております。
という事は、フリクションを発生させるワッシャーに当る部分と当たらない部分が発生すると言う事でしょうか・・・。
そこまでシビアではないにしろ、もう少し早めにクリーニングした方がよろしいかと思いました。



走行距離をチェーンの伸びから推定すると3000km~4000kmの走行と言う事でしょうか。
そんな過走行な訳ではございませんが、フロントサスペンションのベアリングは潤滑体が摩耗して、金属が透けて見えるような状態。
ここはいちど時に交換がよろしいかと思いますので、診断書にメモメモです。



試乗した時に、リアサスにしなやかな動きが感じられません。
そこで、新品のラバーコーンを装着して乗ってみますと、明らかに乗り心地が向上いたしました。
本当なら20年持つと言われるラバーコーンですが、ここは交換をお勧め、メモメモ。



点検・診断が終わりましたら、その結果を網羅したお見積りの作成。
点検・診断料は、MOULTONの場合5500円。

実際に、どの部分を直されるかはお客さま次第です。
Mさまには、お見積り書をご精査いただきました所、全ての部分においてリフレッシュをご依頼いただきました。



パーツ交換、調整などを経たDV25は、まさに生まれ変わったごとくのシルキーライド。
Mさまにも「全然違う!」とお喜びの声をいただいております。
最初のガタガタ感とは無縁のフィーリングにご満足いただけたようです。

どうもありがとうございました。


2022.09.11

Mさまがお電話口で、「もう10年乗りました」とおっしゃって、どれだけボロボロになっているか期待に胸弾ませておりましたが、お持ち込みいただきますと、すばらしいピカピカさ加減に驚き、と同時に、「お城製に買い替えませんか」という悪魔のささやきを発する事が叶わず、残念無念でございます。



が、しかし、私のようなプロフェッショナルが少し触れますと、外観からは分からないヘッドパーツのガタやフロントサスペンションの動作の劣化がすぐ見て取れます。

そんな、作業のやりがいを見出すことができ、嬉しさ込み上げて参っている所でございまが、こちらも「点検・診断」から初めて参りたいと思います。

遅めに仕上げる事は得意ですが、通勤にお使いとの事ですので、早めに仕上げないといけないですねえ。

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