irukaの点検

Ｓさまより、お折りたたみ自転車「iruka」の点検をご依頼いただきました。
ありがとうございます。

点検前に試乗してみますと、なかりフレームがユルユルな状態な事を確認。
原因は承知しておりますので、そそくさと作業にと取り掛かってまいります。

もともと、横捻じれに緩いフィーリングを持つiruka君ではございますが、どうもそれ以上の緩さを感じたならば、このシートポスト付け根をいの一番に疑ってみます。
大野城、あんの状、Ｓさんのiruka君もここがガクガク、プルプル。

その対処をいたしましては、クイックレバーを強く締める事となる訳ですが、少ない力で強く締めるようにしませんと、なかなかキッチっとは固定できない物です。

そんな訳で、ここはたまにで結構ですので、クイックで締め付ける機構部分を分解し、抵抗となる上記赤丸部分にグリースを塗布して、滑りを良くしていただきた。

これにて、レバーを倒す力が半減いたします。半減は言い過ぎかもしれませんが、随分楽になる事うけあい。できればプラスチックには優しいシリコーングリースをお使いいただきたく候。

ついでに、クイック側にも注油して差し上げましょう。
ここもとりもなおさず低抵抗。

調べれば、調べる程、折りたたみ部分がヤワヤワとなっているiruka君ですが、これもメンテナスで粗方シャッキとなりますのでご心配なく。
画像の赤丸部分のごときアルミ同市がウギャギャーと擦れ合う固定部分にも、もれなくグリースを塗布。

これにて折りたたみ機構を持つハンドルバーも、王貞治さんの一本足打法を思い出すフロントフォークも、見事ガタつきがなくなりました。

仕上げといたしまして試し乗りしてみますと、いつにない固さを感じるフーリングをしめすＳさまiruka。しっかり感が増しますと、ダイシンまかせで大安心（古！しかも九州地方限定）。
もし、あなたのiruka君も頼りないヤワさを感じたならば、一度折りたたみ部分の点検をお勧めいたします。