ご注文|Sさま|MOULTON XTB

店主納車記録 宇宙歴2023.02.19

ついに新造戦艦XTBは完成した。


しかし、少し微妙に思うことはサドルが後ろへ引けない事だ。
オフセットしていないシートポストとサドルの形状から、サドルをいっぱいに後ろへ引いても画像のように、やや前に気味なセッティングとなる。
フレームのシートアングルが寝ているようなので、実はこれでもいいのかもしれない。


店主納車記録 宇宙歴2023.02.18

嬉しい事に、ご来店のお客さまも多く、困った事に、なかなか作業が前へ進まない。


これはちょっとどうだろうと思ってしまったのが、分割時に使うワイヤーコネクター位置だ。
この座標軸からすると、コネクターがフレームへコツコツと体当たりを仕掛け、傷を付けてしまうのではないかと心配する。
そんな無益な戦いはできれば避けたい。
地味な作業ではあるが、コネクター位置を付け替える事にした。ただし、ワイヤーが一本ダメになる覚悟が必要である。


店主納車記録 宇宙歴2023.02.17

入荷したXTBを箱から出し、傷の有無など一通り目を通した。
一度も販売した事がないXTBは、いつもとは違うフレームの様相に、私も興味深々である。


新しい機種とのファーストコンタクトには細心の注意が必要だ。
どこに罠が仕掛けれているのか分からない。



構造的には、いつものTSRやSSTと変わらないので探査を続けていると、ラバーコーンの取り付けがグラグラである事を発見した。
どういう事なのだろうか。これで良いのだろうか。



よく観察してみると、いつもとは違う構造がそこにはあった。
これが噂に聞いていた、車高を調節できる仕組みのようだ。
ラバーコーンのグラグラはダストブーツに隠れていたナットを閉めこむ事で解決できた。
まるでクリンゴン船の斜頸装置のように、そのナットは見えない。


店主納車記録 宇宙歴2023.02.13

Sさまよりご注文いただいていたMOULTON XTBが入荷した。
ご注文より、1年と8か月かかった計算になる。
随分と長い年月、お待たせしてしまった。

このXTBと言う車種は、私がこの地に任務についてから、初めての組み立て作業となる。
もしかすると、いつもと勝手が違う事もあるかもしれないので、心して臨まなくてはならない。



店主納車記録 宇宙歴2021.06.06

SさまよりMOULTON BICYCLEが新たに開発いたしておりますオフロード型モールトン「XTB」をご注文いただきました。
ありがとうございます。

最近のグラベル・ロード人気に合わせたかのように登場いたしました「XTB」ですが、そのサスペンションの作動量ゆえ、本格的オフロード向けではないですけれども、何はともあれ、サスペンションが付いているか、いないか、では大違いのコンコンチキ。


私も以前、山中にて迷い込んだ林道で、愛車モールトンが、なんとかご主人様を、このガラガラした道からお助けしたいと、激しく動くその小さなストロークのサスペンションに愛しさを覚えた訳ですが、オフロードで、特にフロントサスペンションが無いと、目線が上下して前方の様子は見えにくいわ、体が大きくゆすられ疲れるわで、なかなかキツイ走りを強いられるのでした。

さて、そんな激しいいオフロードを走らずとも、この道の悪いコンクリートジャングルな日本の環境にも、ものともせずに乗れるであろう、このXTB、相変わらずの、納期不明瞭な昨今ではございますが、どうぞSさま、お楽しみにお待ちくださいませ。

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