カンパニョーロ アテナでポテンツァ

非公開技術です。

Uさまよりご依頼いただいております、MOULTON SSTの修理。
悲しいかな、リアディレーラーを巻き込んで、スイングアームの破損となってしまいました。

スイングアームは新しくモールトン社から取り寄せが出来ましたが、壊れたリアディレーラーの「カンパニョーロ アテナ11s」は生産終了、補修部品は在庫なし!という結末。


そんな訳で、搭載されているアテナと同系色のリアディレーラー「カンパニョーロ ポテンツァ 11s」をお取り寄せ。

しかし、ここに罠が潜んでおりました。
この「アテナ」と「ポテンツァ」は、同じ11sでも互換性がないという事を。
えーーー、そうだったっけ?

カンパニョーロジャパンに聞けば、このアテナのシフトに対応するのは在庫商品は2014年モデルの「スーパーレコード」しかないらしい。ウム・・。

考えるに、そこだけ真っ黒いスーパーレコードって変じゃねえ。と思わば、このポテンツァで動かしてみたいと考えてしまう私。


そこで、「アテナ」のシフトレバーと「ポテンツァ」のリアディレーラーの組み合わせで、変速の様子を見てみると、どうやらシフトワイヤーを引くストロークが足りない模様。



そんな訳で画像のように、アルミのワイヤー止めに穴を開け、ワイヤーが通るルートを、外側に少しずらしてあげますと、リアディレーラーの作動量が多くなり、何事もなかったかのように、テキパキと正確に変速するようになったのでした。
実際には、もう少し内側に穴をあけるとよかったようですが、まあ、調整レベルでOK。

こんな猿知恵よりも、もっといい方法があるやもしれませんが、簡単な方法として、このイレギュラーな処置、大ぴらにお勧めする物ではありませんが、困っている方の参考となれば幸いです。

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