Order|Hさま|Moulton TSR-9 Red

Hさまより、MOULTON TSRのレッドをご予約いただきました。
ありがとうございます。


赤いモールトン、いいですね。
赤と言っても濃いめの階調で、ハデでは無く、グッと大人らしい雰囲気がトラスフレームをオシャレに着飾っているみたいでステキです。

今となっては伝説的になっているモールトンの本、「That's MOULTON」の表紙を飾っているのも赤いモールトン。実は私も赤いモールトン欲しいな~と密かに思っているのでした。

それでは、セットアップ完了まで、ちょっとお待ちくださいませ。



さて、遅くなりましたが、セットアップの模様をお送りします。
フロントフォークの状態をみますと、さて100mmの所が102mmとなっております。1mm誤差でもホイールをセットする時いやだな~と思うのですが、2mmはクイックリリースの調整がやりにくいレベルです。



それで、100mmセットをする為にフロントフォークを分解。
なんだか、スプリングに塗ってあるグリースが少ないなーと思っておりましたら、スプリング錆びてるという状態。
この辺りはお国の違い、階級制度の表れ、と言う事で英国の風情を感じていただければ幸いです。


この辺りは、錆を除去して、グリースを沢山塗って、再出発させてあげます。



修正はやや力技ですのでお見せできませんが、メインフォークとサブフォークを修正して組み上げた状態でサイドエンド幅を確認した所、100mmジャストを示しており、安堵の吐息です。


ホイールの振れ取りをやろうとタイヤをめくってみますと、いつもより細めのリムバンドが装着してあります。この細さだと、ちょっとした事で下穴が露出してチューブをパンクへと誘ってしまいそうですので、リムテープ交換してみました。



テープで張り付けるハイプレッシャーリムテープは、ずれにくい所がいいですね。



リアスイングアームピボット周りに目を移すと、久々シャフト受けのブッシュが奥まで嵌めこまれていませんね。スイングアームの動きも硬い。



だいたいこんな時は、こんな感じで接合面に塗装が乗っているのです。TSRの粉体塗装厚いですからね~。塗装を削り取り、再度挿入。
お国柄です。おおらかなんです。



しかし、これは問題。11s用のフリーハブに9s用のカセットスプロケットが取り付けられているのですが、この場合1.85mmのスペーサーが必要なんです。それが付いていないが為に、フリーボディーとカセットの先端部分がつらいち。おかげでカセットグラグラ。
調べてみると、現在在庫している物にこのスペーサーが付いていない物が何台かあります。びっくりおったまげました。
まあ、簡単なパーツを追加するだけなので大丈夫です。


と、言う事でお散歩ルックの赤いTSR-9完成です。
ハンドルが高いと見える景色がいいんですよね。

お買い上げ、どうもありがとうございました!!

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