レストア予定のツーリング車が入庫しました。

火曜日の定休日、自宅で庭の草取りなどをしていますと、大きな荷物が宅急便屋さんから運ばれてきました。確認すると、それは先日GETした古いツーリング車でした。


この自転車はブリヂストンサイクルが1995年ごろまで発売していた旅自転車で、名前を「トラべゾーン」と言います。トラベゾーンにはこの他にも、女性用のミキストフレームタイプや、大径ホイールの折りたたみタイプがありました。

私は昔、大阪に住んでいた時に、折りたたみたタイプのトラベゾーンを所有していました。そのトラベゾーンで高知から四万十川を見に行ったり、大阪から淀川をさかのぼり、京都の嵐山へ行ったことを懐かしく思い出します。

今でもこの名前が気に入っていて、「トラベル」と「ゾーン」を合体したネーミングが旅自転車としてとてもイカしていると思います。



ブリヂストンではこの自転車を最後に、本格的ランドナータイプの生産を中止してしまいました。それはMTBの登場により、旅自転車の地位が取って代わられた事が要因です。

しかし考えてみると、疲れにくい適度に柔らかい乗り味や、荷物の積載性、長距離に適したドロップハンドル、電池が無くとも暗闇からオーナーを守る発電式ヘッドライト、限られた工程内で走る為に雨の日のライディングにも備えたマッドガードなど、その装備は本格手な旅に適した物である事がよく分かります。

さて入庫したこの自転車、点検してみましたが、フレームに曲がりもなく、まだまだ十分走れるようです。また、錆びやすい所に錆びが少ない所を見ると、屋内に保管されていたようで、かなりパーツが綺麗に再生できそうです。

これを素材として、新しいデザインなどを加え、美しいトラディショナルなツアラーとして再構築してみたいと思います。

もちろん、完成しましたら販売いたしますよ。

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