Order|Iさま|MOULTON TSR-9 グラナイトブルー


IさまよりモールトンTSRの新色グラナイトブルーの御注文をいただきました。ありがとうございます。セッティングを開始致します。



入荷して箱から取り出すと、いつもと少し様相の違うこのTSR。
リムがダブルウォールのブラックで、前後ハブにシールドベアリングを使ったタイプへと変更になっています。



またリアハブには、今まで通り9Speedのカセットスプロケットが装着されているものの、11Speedへとアップグレード出来る物になっている所が嬉しい所です。



ハンドル回りに目を移すと、カーボンのヘッドスペーサーがアルミに変更になっています。
ホイールに黒を使いスポーティーさを出した為、ハンドル回りは上品さを上げて、バランスを取ったのでしょう。
また、ハンドルステムはステム長が90mmの物から110mmの物に変更されています。



それではいつものように、ホイールのチェックと調整からはじめて行きましょう。



ホイールのセンター出しと振れ取り完了後、フレームに装着。
ホイールがフレームに対して同一直線状態でついているか確認。
イイ感じで付いています。
ちなみに、BBフェイス面を基準に測定してみると、ハブセンターがズレているような数値になるんですが、、BBが微妙にローリングしてるんじゃないんですかねー、、無問題レベルですが。



フレーム分割部分がきちんと合っていないので、固定ボルトを入れるのに一苦労。ダウンチューブに当たるパイプをちょっとだけ修正して、結合部分を合うようにしました。



固定ボルトを締め込むメス側にタップを当てるべき。



着脱がかなりスムーズ。



ラバーコーンを切り離して、スイングアームの作動状態を確認。
この個体はイイ感じ。



フロントフォークの下玉押し、綺麗に圧入されておらず、隙間からあちらの光景が見えます。ちょいとカチ込んでみましたが、状況変わらず。



そんな時は、フェイスカッターの出番。



圧入しなおしで心地よい嵌り具合。隙間根絶。



フォークブレードの左右の開き具合確認。
エンド幅も良好。



フォークエンドのフリクションプレート部分。
ノーグリースが基本ですが、鉄むき出しで錆びるので薄くグリースを塗ってバリヤー。

TSRやSSTのフロントフォークは使用頻度や条件にもよりますが、2年位でオーバーホールした方が吉。
なぜなら、この部分などはシールされていないから。
雨の日に乗られる方などはもっとお早めに。



ボトムリンクがフォークエンドに接触している事を組んでから気づく。
もう1回分解。そして切削。ここから音が出る事があるんですよ。



変速機まわり。
相変わらず何処かのギアでカチャカチャ・チャラチャラ言うのですが、ディレーラー台座に薄いワッシャーを噛ませて1mm程外側へオフセットすると、3速辺りで発生するカチャカチャ言うのが止みます。



シフトワイヤーコネクターは、ワイヤーのテンションが一番弱まった時あばれても、できるだけフレームに接触しない辺りにセット。
最も苦情の多い部分(苦笑



ごめんなさい。取り付けできません。
勉強不足です。
モールトンはホイールが小さい事と、リアセンターが長ために、スピードセンサーとケイデンスセンサー分離していないと付きません。



組み立て完成です。
残念ながら、雨にてテスト走行待ちです。
納品した後、多少のポジション調整ができるように、少々ワイヤー長め、ステアリングコラム長にセッティングしています。



という事で、変わりまして大きな画面が目に優しい、パドローネの装着となりました。
テスト走行も良好でした。それでは、ご来店お待ちしております。

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