MOULTONで熊本県地方へ輪行、山越え、輪行2


過日、熊本県地方へMOULTON SSTを用いた輪行ツーリングに赴きましたのでご紹介、の続きです。

列車に揺られて玉名駅到着。
輪行バックからMOULTONを取り出して組み立てます。


組み立てる時に注意するべきポイントの一つに、ワイヤーコネクター部分が挙げられます。

それは、いざ分解したコネクターをつなぎ合わせようとする時、ワイヤーの長さが足らないといった現象によく遭遇する事です。
そのような時は、フレームのアウター受けに入っているべきアウターワイヤーの先端が、外れている場合があります。
もし、ワイヤーが足らないような現象に遭遇なさったら、ワイヤー周りの点検をなさってみて下さい。

また、シフトワイヤーは一番テンションの低い状態、いわゆるフロントー・インナーギア、リア・トップギアの位置でワイヤーコネクターを取り外しますが、分解時に何かの拍子で、シフトレバーの位置が変わっている事がります。シフトワイヤーのコネクターをつなぎ合わせる際に、ワイヤーの長さが足らない場合は、シフターの位置を確認なさってみるのもポイントです。



さて出発です。
私は事前に考えたコースを、ほぼ忠実にトレースして走るのが好きですので、今回も作ったコースをGPSナビゲーションに読み込み、その誘導で走ります。



そのコースはGoogleマップ上に線を引いて作りだすのですが、できるだけ裏道で、味のありそうな道を探します。
上の画像の青線は、私が引いたルートです。
幅の広い幹線道路と並行に走っている所を見ると、昔の街道みたいな道ではないかと想像できます。
車は広くて、できるだけ真っすぐな道を走りたいと思うでしょうから、きっとこの青線のルートは、その狭さと曲がり具合から車が少ないのではないかと予想しました。




実際に行ってみると、古式ゆかしき雰囲気を残した、味のある道との出会いでした。
こんな道をゆっくり走っている事に、なぜだか幸せを感じます。



有明海の向こう側に見えるのは雲仙普賢岳。

自分を飽きさせないようにする為に、海に出たり町を走ったり、川沿いを走ったりと変化を与えたコースどりにしています。




ALEX MOULTON「AM」はMOULTON BICYCLEに統一されて、今のマークは「M]だけなんですが、SSTには「AM」のステッカーが貼ってあるんですよね。と言う事に今頃気がつきました。


大牟田市から荒尾市、そして玉名市と走りますが、この辺りにサイクリングへ行くと、放置してある昭和の古い車をよくみかけます。今日もまた新たに発見しました。
古い物が好きなので、お宝に会えた気分です。



さすが熊本、ゴミ箱もくまもん。こういうのでも嬉しい出会い。



カバーがかかった車の正体が知りたい。
なんとなくロータス・ヨーロッパ・・・。ハズレかな?



太刀洗の飛行場と玉名市って関係あるんでね。
戦争の記憶を残さないと、人は代を重ねるごとに現実味が薄らいで行きます。




山岳路を経由して熊本市へ入ります。
この道は、ポタリング派の方にはお勧めしないルート。

ミカン畑の中を、眼下に町並みと、有明海を望む光景は素晴らしいですが、上り坂が結構しんどいです。



ボトルケージを付けて来るのを忘れましたが、すばらしい装着場所がある事に気がつきました。恐るべしトラスフレーム。



山は水が綺麗なので、しんどくても行きたくなります。
山や川、そこに生きる動植物など、昔から日本には、それらに神が宿っていると信じられていた訳ですから、神秘的な物が多いですね。



加藤清正公、会いに来ましたよ。



昨年は地震で大変でしたね。
まだ、復興途中を散見いたしますと、心安らかな日が皆さまに一日でもはやく訪れます事を切に願うばかりです。
熊本大好きですので、また遊びにきますね。



熊本の道を走っていると、歩道と車道と自転車道が完全分離した道をちらほら見かけました。
これは二車線になってますね。自転車に優しい道をどうもありがとう。



熊本から玉名市へ帰るルートは幹線道路。
しかも案外アップダウン、アップダウンの連続。
少々疲れて小休止。こんな時は食べ物が一番。



買ったペットボトルの飲料水の置き場所に思案するも、またもやトラスフレームの威力炸裂。



夕暮れ時に玉名市へ到着。
色々なものとの出会いで楽しかった一日も終了。
MOULTONを分解し、列車に揺られて帰途についたのでした。

小さな面白い物を見つけながら走る小旅行。
あなたも行ってみませんか。

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