MOULTONのキックスタンド


モールトン専用キックスタンドは、モールトンのフレームにダメージを与えないようフレームに合わせた専用設計になっています。
タイプ別に、AM/APB用とTSR用がラインナップされていますが、今のところSST用はありません。

さてそのキックスタンドですが、汎用品である台座から下の部分の交換のご依頼を受けたまわってます。



こちらは、AM-ESPRITにダブルレッグスタンドを取り付けるべく改造したもの。
これだと、スタンドが取り付け部分で回転してしまわないか心配しないでお使いいただけますね。



そして、もうひとつ。
こちらは、AM20mk2に取り付けたキックスタンドを、もっとスマートな物にして欲しいとのご要望で取り寄せたESGEのオプティマ。

この商品、以前はブラックしかなかったのですが、最近29er用としてシルバーがラインナップされました。
足がブラックより長いのですが、どうせカットするので問題ありません。



交換の作業ですが、そう難しい物ではありません。
台座に付いている、スタンド部分が回らないようにする為のピン2本を引き抜き、新しいスタンドにこのピンの入る3mmの穴を開け、ピンを元にもどすだけです。



足を程よくカットして完成。
足がテーパー状に先細りして上品な感じですね。
これだったらモールトンに似合うと思います。

ただ、スタンドは次第にへたってきます。
駐輪時にモールトンの傾斜角度が寝てきてバランスが悪くなり倒れやすくなった時には、またこの方法でスタンドを交換すると良いでしょう。



さて、次なる課題はスタンドの固定ボルト。
写真左側のオプティマに付属のボルトは、無味乾燥なデザインで、折角の美しいMOULTONのデザインには不釣り合いではないかと思います。

真ん中のボルトは、MOULTONキックスタンドに付属のステンレスボルトで綺麗な仕上げが施してあります。しかし、これはオプティマとネジのピッチが違う為に使用する事ができません。



そこで、同一ピッチのステンレスキャップボルトを購入。
でも、このまま使用すると、いかにも場当たり的に取り付けた感がありますね。



そんな時は、スペシャル感を出すためにボルトの頭を旋盤で加工します。
お客さまの感性って敏感なので、この様なささやかな加工でも見栄えが変わると思っています。

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