ヤフオク鑑定 BRIDGESTONE TRAVZONE

幼児期に見たミュージカル映画「チキチキ・バンバン」の影響で、ジャンクな乗り物を見るとレストしたくなるワタクシ。

そんな訳で、ヤフオクに出品されるジャンクなクラシカルツーリング車を見ると心おどります。

さて、本日のヤフオクでの鑑定品はこちら・・・
http://page19.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x459877611

ブリヂストン トラべゾーン。
トラべゾーンと言う商品には、いくタイプかが存在するのですが、これはその中のいわゆる、長距離向けツーリング車です。

長距離と言っても、ロードバイクの様に、俊足に駆け抜けるのではなく、のんびりゆったり、その土地の人々の暮らしや生き方、自然などを楽しみながら、しかもキャンプなどして放浪する事を楽しみとする走りが似合う自転車です。

さて、このトラべゾーンですが通称「ランドナー」タイプと呼ばれる様式をしており、何処でも修理できる26インチママチャリ規格タイヤを履いているのが特徴です。
長旅の途中で、タイヤが調達できないと旅を途中で断念しないといけないですもんね、って今のインターネット時代、宿泊した所にネット通販でタイヤを送ってもらう事も出来るので、そんな事は問題ないのかもしれません。

でもそこはそれ、この低圧タイヤでゴロゴロ走るもの、あくせくした日常から不便さと懐かしさを持つ自転車で、非日常を楽しむのもいいんじゃないかと思うのでした。

話それましたが、トラべゾーンはランドナータイプとしてはブリヂストンの最後の車種。これにて絶滅した自転車です。
なぜ、絶滅したのか、、。
時はMTB全盛期、大学のサイクリング部などでもこのランドナータイプは使われなくなり、カッコいいルックスのMTBに取って代わられてしまったのでした。合掌。

さて、このオークションの個体についてですが、画像で見てもボロボロなので届いた日には、なおボロボロの可能性があります。
ハンドルポストの固着や、サドルポストの固着がないと良いですが、もしそうならば、そこそこハードな抜き取り作業が待ち受けているでしょう。
気になる方は、その辺りを質問した方がよいと思います。

また、コンポーネントには、おそらくシマノのローグレードコンポーネントRSXがアッセンブルされています。
そう考えると、ハブの交換は必要でしょうが、現代のパーツが移植しやすい自転車だと言えます。

さあ、そこのチャレンジャーさま、この個体を現代によみがえらせてみてはいかがでしょうか。
そうやって、手を入れた自転車でツーリングに出かけるのも、また感慨深いものがあるやもしれませぬ。

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