よもやま富成次郎氏ばなし

12月も後わずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。
弊店では、会計処理のチェックを行っている最中でございますが、この後棚卸作業へと雪崩れ込んで行く予定です。

さて先日、モールトン日本輸入元ダイナベクターの富成氏より、AM20インチのインプレッションが届いております。ご参考までにみなさんへお届けします。

その他に、イギリス人もアメリカ人みたいに長いクリスマス休みで仕事をしないのだろうかと気になりましたので聞いてみました。

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モールトン・スポルティフ総括

DV富成です

自分用に組んだスポルティフ、400kmほど乗ったのでインプレッションを。



なんとなく新鮮味のないモデルのように思いますが、やはりモールトン、これま
でのモデルとは違う確かな個性があります。
いちばん大きい特徴はリアフォークまわりです。

まずBBが通常のモールトンより15mmほど高い。 したがってリアフォーク
ピボットの位置も高い。
さらにラバーコーン位置も低く、結果としてラバーコーンを押すテコ比が大きく
なります。



普通のモールトンは:

リアフォークピボットから後輪車軸までの距離
リアフォークピボットからラバーコーンまでの距離

がだいたい2:1くらいですが、スポルティフでは約2.5:1になります。
したがって以下のような特性になります。

同じラバーコーンなので後輪に50kgかかって10mm沈んでいたものが
12mmくらい沈むようになる。
つまり柔らかく感じる (コイルスプリンフであればより簡単にボトム(底突
き)してしまう特性)

柔らかい = ストロークが大きくなる というのがスポルティフの特徴になり
ますが、
だからと言って特にサスが柔らかすぎて、ボトムしてしまう印象は皆無。
これはラバーコーンのショック吸収能力が高く、ボトムまでにはまだ余裕がある
ということです。

つまり後輪サスがソフトなのがスポルティフ一番の特徴で、今まで私の好みでは
5.5kgくらいの空気圧でないとゴツゴツして
乗れなかったものが6kg以上でも問題なく乗れます。
また後輪のみ柔らかいシングルウオール・リムにしたのも無意味なように思えて
きたので前輪同様、転がりの良いダブルウオールに履き替える予定。

ただBBが高くなり、足つき性が悪いのはちょっと気になりますが、まあ慣れる
でしょう。
いつもより高い着座位置は気持ちいいです。

その他はいつものモールトンと同じで、違和感はありません。

BB上のリアフォークピボットの左右ボルトがステンレス製、7mmアレンキー
穴というのが気に入らず、クロモリの低頭6mm穴ボルトに交換しまし た。
長年のバイクいじりの経験上、このようにストレスが大きい部分には際限なく伸
びるステンレス・ボルトは不適当との判断です。
M10 ピッチ1.5 首下25mmくらいです。モノタロウにて手配。

画像はBBまわり。 ピボットからラバーコーンのプッシャー中心まで18cm
ほどしかない。通常は22cmくらい。
ラバーコーン位置も低いです。
6mm穴ピボット・ボルトはクロメートめっき。


イギリス人のクリスマス休み

英国のクリスマス休みはだいたい20~28日くらい。
あとは新年の1月1日休んで仕事。
結局日本とは二週間くらい連絡取れなくなる感じですね。

許せないのが週36時間労働。
月火水木は9時~5時。
金曜は昼まで土日は休み。

最近EUはだいたいこんな感じですかね
もうちょっと仕事しろよ、とは思います
あっちの労働者は36時間きっかりで残業はしないってのも・・・・

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と言う事でモールトン・スポルティフ、いい感じみたいですね。
それにしても設計の意図はどんな所にあるんでしょね。次のサミットでショーンさんが来たら聞いてみたい所です。

イギリス人の仕事っぷりを聞くと、就業時間終わって趣味に没頭出来たり、家族と過ごす時間が長かったりとかなのかな~。とも思いますが、何事もメリット・デメリットありますからね~。

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